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イルカ先生の想いと言葉を聞いた俺は腹を括った。
もう嫌われていいから本当のことを話そう。
全部話して許しを貰おう。
例え、許してくれなくても。






手短に俺の記憶が戻る前の、イルカ先生を助けたところから五代目に話し始めた。
恥を覚悟でイルカ先生に五回も振られていたことも言った。
嘘をついたことも、結果、騙すようになってしまったことも。
五代目は黙って、じっと聞いている。
「でも、信じてください。イルカ先生を思う気持ちは真実で、彼のことが好きなんです。愛しているんです。」
身振り手振りを交えて。
「嘘から初まったのは悪いことだって解っています。解っていますけど、彼のことしか考えられなくて。」
結果がこの始末だ。
どうしょうもない俺だ。
五代目は腕を組んで話を聞いていた。
話し終わると何か言ってるのが聞こえた。
「・・・・・・かもの。」
「え?」



「この大馬鹿者!」



三代目を髣髴とさせる怒鳴り声だった。
怒られるのは覚悟していたから素直に謝った。
「すみません。」
「すみませんじゃないよ!」
「申し訳・・・。」
「そんなこと言ってるんじゃない!」
顔を上げると鬼のような形相の五代目。
「そんなこと私に話してどうすんだい!話すべき相手は私じゃないだろ。私に好きだ、愛してるなんて言っても意味ないじゃないか!」
「・・・あ。」
「言うべき相手に言ってやれ。」
ふっと五代目の顔が優しくなった。
「記憶があってもなくてもイルカのことが好きなんだろ?なら、それを言えばいいじゃないか。イルカだってお前のことが好きだから一緒にいたんだろ?」
考えれば分かることだよ、と五代目は諭してくれる。
「謝るべきは謝って許しを請えばいい。許してもらえなかったら許してもらえるまで謝ればいいだろ。そんなことで悩むな。」
「はい、五代目。」
五代目の言葉が胸に沁みた。
「カカシもイルカも大事な里の忍で、私の大事な仲間だ。」
皆が幸せになってほしいよ、と五代目は笑顔を見せてくれた。






「五代目、分かりました。イルカ先生に全部話します。」
こうなったら、急いで彼に会わないと。
一刻も早く会いたい。
火影室から急いで出て行こうとする俺を、五代目がワザとらしく咳をして呼び止めた。
「あー、ゴホン。カカシ。」
「何ですか?」
用件は端的に願いたい。
イルカ先生のところに行きたいので。
「そのな。」
言い難そうにして、あはははと乾いた笑いをして。
「実はさー、イルカの希望を聞いて、その日に遠方への長期任務の命令を出しちゃって。」
えへ、と舌を出すが。
「なんてことしてくれたんです、五代目!」
「だって、イルカがあんまり打ちひしがれているから可哀想でさ。」
俺とは大違いじゃないか。
「ついねえ。」
「ついじゃないですよ!」
「あ、出発は今日だから大丈夫だよ。」
今頃大門に集まって出発するはずだから、と五代目の言葉を聞くや否や俺は火影室を飛び出していた。
彼を行かせてなるものか。
大門まで全力疾走した。






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