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うちの子どんな子かわいい子、おれのあの子はかわいい子4



だが、そこでストップがかかった。
「おい、もういいだろ。」
銀色の髪の暗部とイルカの会話を微笑ましく聞いていた暗部たちだったが、銀色の髪の暗部の行動が怪しくなってきたことに危惧を抱きストップを入れたのだ。
何しろ相手は十三歳の子供だ。
「・・・子供の肌が柔らかくて、つるつるしていて、なのに、ふわふわで。気持ちいいな〜と思って触っていただけなのに〜。」
恨めしそうに銀色の髪の暗部は呟いた。
「気持ちいいものに触りたいって普通の欲求でしょ・・・。」
「普通かどうかは置いといてだな。いいから、そのちびっ子は里に帰せ。充分に和んだだろうが。」
「そうだけど。」
渋々、銀色の髪の暗部はイルカから離れた。
「残念無念。」と、どこか悔しそうにしている。



対してイルカは、ほっとしていた。
これで里に帰れる!
滅多に会うことのない暗部に会えたのは嬉しかったが、やはり知らない人に囲まれて緊張と不安があったのだ。
だから、少し嬉しかった。
イルカは暗部たち全員に向かって、もう一度頭を下げた。
「お世話になりました。それでは失礼します。」
「ああ、じゃあな。」
「気をつけて帰れよ。」
暗部たちが、それぞれイルカに声を掛ける。
「はい。」と頷いたイルカは銀色の髪の暗部にも別れを告げた。



「お別れですね。任務、頑張ってください。」
「まあ、任務はやるけどね〜。」
銀色の髪の暗部は全く、やる気がなさそうだ。
「・・・やる気が感じられませんけど。」
「やる気ねえ。・・・ねえ、名前教えてよ、そしたらやる気でるかも、俺。」
「俺の名前、ですか。」
「うん!」
「・・・うみのイルカです。」
「うみのイルカ・・・。イルカね、イルカ。」
嬉しそうにイルカの何度も呟くと、銀色の髪の暗部は元気が出たようだった。



「イルカ!覚えておくね、名前。」
「あ、はい。」
「じゃあね、イルカ!」
銀色の髪の暗部に元気よく手を振られ見送られて、イルカは里へと向かったのだった。




イルカが去った後の暗部たちの行動は迅速だった。
手早く荷物をまとめ、そこにいた痕跡を消していく。
そんな中、一人の暗部のあるものに気がついた。
「ん〜、何か落ちているぞ。」
地面に落ちている、きらりと光る何かを拾い上げる。
「鍵?」
それは、何の変哲もない鍵だった。
誰かの家の鍵だろう、と思い、拾った暗部は皆に声を掛けた。



「おーい、鍵が落ちているぞ。誰のだ?」
しかし答えはない。
「誰のでもないのか・・・。」
鍵を拾った暗部が首を捻っていると、近くにいた暗部が言った。
「その鍵って、さっき来たちびっ子の家の鍵じゃないのか?」
「あー、そうかもな。」
他の誰かも言う。
「ほら、ちびっ子を高く放り投げた時に落ちたんじゃないか?」
「有りうるな。」
「家の鍵がないと困るだろうな。」
「そうだな、家に入れなかったら可哀相だな。」
そこで暗部全員の視線が銀色の髪の暗部に集まった。



「えー、俺が悪いの?」
「お前が悪い。」と誰かが言うと、皆がいっせいに頷いた。
「届けて来い、今すぐ。」
「ええ〜。」
「お前の足なら、程なく追いつくだろ。そんで、すぐに戻って来い。」
「はーい。」
銀色の髪の暗部はイルカの家のものと思しき鍵を受け取ると姿をかき消した。
すごい速さでイルカの後を追いかけ始めたのだった。





イルカの後を追い、里の方向へを走っていた銀色の髪の暗部が、ふと足を止めた。
すっと自分の気配を消す。
何やら人の気配がするのだ。
一人ではない。
複数の気配を感じる。
そこにはイルカの気配も混じっていた。



慎重に歩を進め、人の気配が濃厚になっている場所を物陰に身を隠して、そっと伺い見る。
そこは森の中でも開けた場所で、ちょっとした広場になっていた。
何人かが輪になって、その中心にあるものを見ている。
見ている人間からは、銀髪の髪の暗部と同じ匂いを感じた。
すなわち、忍の匂いだ。
木の葉の里の忍ではないから、どこかの里の忍だろう。
しかし、何を見ているのか・・・。
他里の忍が見ている中心に目をやると、人が倒れていた。
小さい人影が横たわってる。



あれは・・・。
銀色の髪の暗部の心臓が、どくんと音を立てた。
倒れていたのはイルカであったのだ。





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