それからどしたの?うさぎちゃん 7
「ええー!何で何で?」
俺は軽くパニックになる。
兎の次は子供になるなんて。
なんでこうなるの?
ど、どうしよう。
「落ち着いてイルカ先生。」
カカシ先生はすぐに冷静になって上忍の顔を見せた。
「ちょっと視るから。」
噂の写輪眼を出して俺の体を隅々まで探った。
やけに時間がかかって、写輪眼がグルグルと高速回転している。
その間、カカシ先生は無言だった。
「どうなんでしょうか?」
何も言わないカカシ先生に不安になってくる。
このまま、俺は元に戻らないのかな?
どうしよう、緊張からか自然に両手を胸の上で合わせて、カカシ先生の言葉を待つ。
カカシ先生は俺のことを凝視して。
「可愛いー!」
と抱きついてきた。
「ちょ、ちょっと。」
「もー、イルカ先生、可愛すぎ!」
「可愛くなんかないです。」
「そういうとこも可愛いの。」
「そんなことより。」
俺は子供の力でカカシ先生を、なんとか押し返した。
「お、俺は元の姿に戻れるんですか?大人の俺に。」
「ああ、それ。」
カカシ先生はニッコリとする。
「大丈夫、薬の調合が少しおかしかったみたいですね。二、三日で元に戻りますよ。」
「そ、そうですか。」
良かった、ずっとこのままじゃ何かと困るもんな。
俺はほっと胸を撫で下ろした。
でも。
俺は薬を持ってきた、あの敵の忍を思いだした。
この解術の薬、あいつが作ったのかな、だとしたら抜けてるし。
それとも偶々、これだけが調合間違えたのかな。
アンラッキーってやつ?
ちょっと溜め息が出た。
そんな俺にお構い無しに、にこにこ顔のカカシ先生はカメラと三脚を持ってきた。
ちなみにポラロイドカメラだ。
「ねえねえ、一枚だけでいいから撮らせて。」
手を合わせてお願いされる。
「初めて会った時の姿にとても似てるし、記念に一枚でいいから。」
あんまり撮られたくはないんだけど。
いろいろお世話になったし。
「一枚だけですからね。」と念を押して。
カカシ先生とツーショットで撮らされた。
ポラロイドなので、すぐに撮ったものが写真に鮮明に浮き上がってくる。
「あー、上手く撮れてる。」
語尾にハートマークが付きそうな感じでカカシ先生は大喜びで写真を見ていたが。
写真を見た俺は真っ青になり。
「な、な、な・・・。ななななんだ、これは!」と叫んでいた。
そこには笑顔全開で子供の俺の肩を抱いてピースしているカカシ先生と。
ちょっと不貞腐れ気味で無理矢理笑っている俺が写っていたが。
俺が子供なのは分かっていたが。
「耳、耳が・・・。」
耳が兎の耳のままだった。
それからどしたの?うさぎちゃん 6
それからどしたの?うさぎちゃん 8
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