AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する


台風少年7



「あーあ。」
寝転がったまま、カカシは空を見上げ溜め息をつく。
任務で敵を一掃し、、怪我はないものの、チャクラが切れて動けなくなってしまっていた。
「早く帰ってこないかな〜。」
イルカが遠方に長期任務に行って、早々と一年が過ぎて更に半年ほど過ぎた。
「遅いよ〜。」
任務が長引くなどよくあること。
分かってはいるが、ちょっと寂しい。
イルカの元気な声が聞きたい。
「はあーあ。」ともう一度、溜め息を付いた時だった。



「よ、久しぶり。」
そこに現れたのは、今しがた想っていたイルカだった。
背がかなり伸びて、手足もすらりと長くなっている。
髪も任務に行ってから切ってないのか、頭のてっ辺結ってはいるものの、長さは腰まであった。
「・・・イルカ?」
「そうだよ。」
イルカは笑って答え、カカシの傍らで膝を付く。
「びっくりした?」
「うん。」
呆然とするカカシ。 まさか、本人と会えるとは思っていなかったから、つい口も滑る。
「もう、女装は無理そうだねぇ。」
「それかよ。ま、背も伸びたしね。」
まじまじとイルカを見てしまう。
「本当にイルカなんだね。」
「うん。ただいま。」
そこにはカカシの想像通りの笑顔があった。




「帰還していたら、途中の倒れている仲間を拾ってくれって知らせが入ってさ。」
カカシはイルカに肩を貸されて里に帰る途中。
先ほど、イルカから兵糧丸を貰ったので、直に動けるようにはなるはずだ。
「ふーん。」
相槌を打ちながら、カカシの背丈に追いついてきたイルカを見る。
前は俺の胸辺りまでしか背がなかったのにねえ。
時間の流れを妙に沁み沁み感じてしまう。
「で、強くなれたの?」
何気なく軽い調子でカカシは聞いたのだが、イルカの表情は僅かに強張った。
「イルカ?」
「もう、一人で大丈夫だろ。」
イルカは少々乱暴に、カカシから自分の腕を引き抜いて走り出す。
「早く行こうぜ。」
「あー、待ってよ。」
カカシも慌てて後を追いかけた。




「強い忍びは怪我なんてしない。」
走りながら、イルカは呟く。
その呟き声は風にかき消されてカカシに届くことはなかったが。
イルカの服の下の見えない処は傷だらけで包帯が巻かれていた。
そのことを思い出して顔がきりりと引き締まる。
強くなりたい、強くならなきゃ。
もっと、もっと。
後ろを振り返ると、木の葉の里でも力も技も随一と謳われる忍びが大急ぎで走ってくる。
イルカは唇を噛みしめると、更に走るスピードを上げたのだった。






台風少年 6
台風少年 8







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