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食堂で 3




おかしなことになっている。
イルカは目の前のカカシを見ながら思う。
最近、食堂に来ると必ずカカシがいて昼食を一緒に食べている。
カカシの目の前にはイルカがいて、イルカの目の前にはカカシがいる。
接点はどこに?と訝しがるイルカだった。



カカシはイルカのホットケーキを強請るが、逆に自分の昼食の中からイルカに食べさせてくれたりする。
ただしカカシの箸から「あーん。」と口を開けてだけども。
意地悪な人だ、とイルカは思いながらも、つい悔しくて食べてしまう。
自分の分だけ食べられるのは癪だ。
そう思ってカカシを半ば睨みつけるようにしながらも結局は食べてしまっていた。
カカシはそんなイルカを楽しそうに見ていた。



傍から見れば、イルカとカカシの昼食は恋人たちの其れに見える。
カカシとイルカが食堂で一緒に昼食を取る姿を見た人間は間違いなく、そう思っていた。
何がどうなって、そうなったかは不明だけども、二人の間柄はそんな関係らしい。
全くの憶測でしかなかったけれども。
そういう風に噂は広がっていった。




今日もカカシは食堂にいたのだが、珍しく一人ではなく周囲に人がいた。
くの一たちを含む上忍たちと一緒だったのだ。
カカシの前の席や両隣りはくの一たちが陣取っている。
カカシは、なんとなく不機嫌だった。
つまらない、早くイルカが来ればいいのに。
そしてイルカが食堂に現れた時、当然カカシは自分の処へ来るものと信じていたのだが、当の本人はさっさと窓際の席に行ってしまった。
自分の方は見向きもしない。
どうして?
カカシはショックを受けたが、イルカにしてみれば当然である。
何故、ショックを受けるのか。
イルカに避けられたカカシは、心の奥底に潜む自分の気持ちに気が付いていなかった。



昼食に懲りずにホットケーキを食べようとイルカは食堂に来ていた。
今日もカカシ先生いるのかな?
カカシの存在を確認するのが恒例になりつつある。
素早く食堂内に目を走らせると、やはりいた。
しかし今日はくの一達と一緒だ。
イルカも、そんなカカシに声を掛けるなんて野暮なことをするつもりはない。
挨拶も遠慮して、お気に入りの窓際の席へと移動した。




一人で昼食、食べるの久しぶりだな。
ホットケーキを一切れ口に運ぶ。
ふっと、イルカは眉を顰めた。
こんな味だっけ?
・・・美味しくない、いや、美味しいんだけど。
昨日、食べたのと味が違うような気がする。
原因が分からなくて不思議に思った。
うーん、もう食べ飽きたのかなあ。
そんなことを連々と考えながら食べる。
非常に消化に良くなかった。




食堂で 2
食堂で 4



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