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その後。
何度か、カカシさんの家に訪れた。
それは仕事の都合上、決って夜、遅くになってしまってけれども。
ドアノブの掛けておいた見舞いの来た誰かが回収したのかなくなっていた。
俺の耳にある出来事が耳に入った。
カカシさんが目覚めない。
このままでは術に掛かったまま起きることがない、と。
それに教え子が・・・。
先日、確かの会った夜の闇の色をした黒髪の教え子も、現在、意識を失い入院中だということだ。
・・・・・・髪を撫でた感触もはっきりと思い出せるのに。
あれは白昼夢だったのか。
いや、夜だったから白昼夢ってのはおかしい。
だったら幽霊?夜だから・・・。
それとも何か、これからの未来を示唆するものなのか?
また、悪いことが起きるのか・・・。
考え過ぎて混乱してきた、あれはいったいなんだったのだろう。
他にもカカシさんを含め、よくない出来事が続いている。
カカシさんは自宅から病院に移されたらしい。
その方が安心は安心だ。
病院なら医療関係者がいるし警備もしっかりとしているだろうし。
そして俺の教え子のうちの一人で最も気にかけている金髪の子供が伝説の三忍と呼ばれる方と、医療のスペシャリストという、ある方を 探しに里を出たと聞いた。



だとしたら、俺が出来ることは何もない。
痛感した。
ただの一介の忍者としてはカカシさんに出来ることは何もない。
俺では何の助けにもならない。
医療忍術に関しては基本的なことしかできないし。
医療の専門分野に俺は手出しはできない。
俺に出来ることか〜。
病院の前まで来て足を止めた。
カカシさんの病室を見上げる。
その上には青い空が広がっている。
綺麗な空だ。
・・・早く、こんな綺麗な空をカカシさんも見れたらいいのに。
カカシさん、早く良くなってください。
心の中で呼びかけて病院の前を通過した。
とにかくだな。
息を大きく吸って吐く。
俺に出来ることを今はやるだけ。
それしかない。
前を向いて俺は歩き出した。



それから俺は、しばらく里から離れた。
もちろん、任務でだ。
普段は里にいる忍も率先して任務を受ける状況下にあった。
一番の重要事項になっている。
気になる人や気になることは、たくさんあったが、それはやるべき人がやればいい。
必要な力を持っている人が必要な人に場所に力を使えばいい。
そんな風に思った。



「・・・はあ」
ようやくのことで里に帰ってきたときは、かなり疲れていた。
一緒に任務を請け負った仲間も疲労の色が濃い。
おまけに時間的には早朝と言われる時間帯だ。
朝靄で霞んでいた。
報告を終えて次の任務を言い渡されて、仮眠を取るために自宅に帰る。
その帰りがけにカカシさんの入院している病院の前を通った。
カカシさんの病室には変化がない。
里を出た金髪の教え子も帰って来たという話を聞かない。
じゃあ、カカシさんは、まだ目覚めないままか・・・。
寝ているカカシさんは苦しかったりするのかなあ。
せめて、いい夢を見れているといいけど。
夢の中では幸せであるといいのに。
そう思った。
続けて任務に出た俺は油断したのか、結構な傷を負ってしまった。
ちょっとした小競り合いがあって攻撃が避けきれなかった。
顔には出さなかったが、めちゃ痛い。
左腕と腹に切り傷が出来てしまった。
「傷は浅いが出血の量が多いな」
仲間が、ぱぱっと応急処置をしてくれた。
「疲れも溜まっているからなあ、気をつけないと」
疲れた口調で仲間は呟いている。
「ああ、そうだな」
手当ての礼を言って立ち上がった。
「さ、木の葉に帰ろうぜ」
「ああ」
急いで帰らないと。
次の任務が待っている。
そして帰ると任務の他に吉報が待っていた。
金髪の子供が帰ってきていたのだ。



医療のスペシャリストという方を連れて帰還し、その方が既にカカシさんを始め、黒髪の子供たちに治療をしてくれた施してくれたという。
さらに驚くことに、その方は五代目火影になられる方だそうで。
どっと安心感が押し寄せた。
「・・・よかった」
安心して安心して、肩の力が抜けた。
しかも、嬉しいことにこの事実は金髪の子供本人の口から聞いた。
久しぶりに里に帰ってきたので、お気に入りのラーメン屋さん行ったのだ。
金髪の子供は見るからに大きく成長していた。
楽しく話をしていたのだが、つい頭の片隅で考えていたことが口に出てしまった。
「病み上がりのカカシさんにすら・・・」って口に出たときは、どきっとしたが金髪の子供は気がついていなかった。
ラーメンを食べ終わると金髪の子供は元気に手を振って行ってしまった。
それを見送ってから上を見上げると綺麗な空だった。
カカシさんを思い出す。
もう、退院して家に帰っているのかな。
家に行ったら会えるのかなあ。
「会いたいな」
口に出すと、猛烈に会いたくなってきた。
随分、長いことカカシさんと会ってない。
顔も見ていない。
声も聞いてない。
触れてあってもない。
自然と足はカカシさんの家に向って歩き出した。
ちょっとだけ会いたい・・・。
カカシさんカカシさんカカシさん・・・。
カカシさんのことを考えていたら、いつの間にか走り出していて。
カカシさんの家の前に着いたときは息が切れていた。
ぜいぜい、はあはあと肩で息をしている。
中々、息が落ち着かなくて困った。
気配も消せない。
おまけにチャクラも乱れている。
これじゃあ、もしもカカシさんが起きていたら気づかれてしまう。
寝ていても思い切り気づかれてしまうレベルだ。
やばい、と思ったとき玄関の扉が音を立てて思い切り開いた。
そこにいたのはカカシさん。
病み上がりなので顔色は冴えない。
目が合った、と思ったら腕を掴まれて、すごい力で家の中に引き込まれた。




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