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モテ期終来



カカシさんの言っていることは、よく分からなかったがとりあえず俺たちは仲直りならぬ、和解をした感じになった。
一件落着ってとこかな〜。
よかったよかった。
ほっとして肩の力が抜ける。
誰かと気まずくなるっては思ったより気力、体力が消耗するからな。
俺が安堵しているとカカシさんが全然、別のことを言い出した。
「うーんとね、イルカ先生」
「はい?」
「やっぱり俺は気になります」
は?
何が?
「何ですか?」
カカシさんは難しい顔をして腕組をしている。
「あれです」と指差した先にはベッドに枕。
何が気になるんだろう。
メーカーとか色合いとかか?
同じ物が欲しいとか。
「枕がどうかしましたか」
至って普通のベッドと枕だ。
しかも量販店で買ったので高くもない。
一般的な普通の代物だ。
まあ、抱き枕は抱き心地を重視して、少しばかり高くて良いものだったけど。



「あの枕、おかしくありませんか」
どきっ。
どきどきどきっ。
カカシさんは、やたら枕に拘ってきた。
あれが抱き枕だとばれたのか。
絶対に知られたくない。
背中に冷や汗、顔に誤魔化し笑い。
「べ、べべっ別におかしくないと思いますけど」
動揺してしないようにと思っていたら、言葉がどもってしまった。
挙動不審だ。
やばい・・・。
成人して何年かなる男が抱き枕なんて、バレたら恥ずかしすぎること間違いない。
大の男が抱き枕なんて気持ち悪いよなあ。
なのにカカシさんは首を振って、きっぱりと言った。
「一つの枕は普通サイズで、もう一つの枕はその普通サイズの枕より二周りくらい大きいじゃないですか」
違いを指摘をされる。
「大きい枕は誰かと一緒に寝るためのものでは?」
そう言うのだ。
・・・・・・だって。
・・・だって抱き枕は大きくないと両腕で、ぎゅーっとできないから。
心の中だけで言い訳してみる。
口には出せないので。
大きい方が抱きしめ甲斐があるのだ。



「いえいえ、違いますよ」
俺は態と朗らかに言ってみた。
「単に二つあるだけで。あー、俺って寝相が悪いので」
「ふーん」
カカシさんは目を細めて俺を見る。
眼光が鋭い。
ちょっと怖い。
ってか人が、どんな枕を使おうとカカシさんには関係ないじゃないか。
それを追求される謂れもない。
俺がむっとしたのが伝わってしまったのかカカシさんが表情が緩和した。
「すみません、イルカ先生」
謝られてしまう。
「つい、嫉妬してしまって」
照れたように頭を掻く。
「いえ・・・」と答えつつも俺は内心、首を傾げた。
嫉妬って何だ?
好奇心に負けて訊いてしまった。
「枕に嫉妬したんですか?」
「違いますよ」
カカシさんは顔の前で手を横に振る。
「イルカ先生が誰かとその枕を共有して、そのベッドで一緒に寝ているかと思って、その誰かに嫉妬してしまったんです」



ふと何を思ったのかカカシさんは額宛を外した。
覆面は夕飯を食べた時点で取っているので素顔を晒している。
「俺、イルカ先生が好きなんです」
・・・意表をつかれた。
「好きだからイルカ先生のことが気になってしまうんです」
・・・・・・予想外の言葉だった。
「だから、あの枕がどういうものなのか気になってしまって」
・・・・・・・・・これって告白か、もしかして。
あまりの展開に頭が真っ白になった俺は本当のことを言ってしまった。
「あれは抱き枕です」
「・・・え」
「抱きしめるためのものなんです」
「・・・・・・えっと」
カカシさんは目をぱちぱちさせている。
「枕を抱きしめると安心するんです」
きっとカカシさんにとっても俺の言葉は予想外だったのだろう。
俺たちは見つめあい、部屋に沈黙が下りたのだった。



モテ期愁来
モテ期祝来



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