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子供と大人 9






夕飯は予想通りというか、買い物で買ったものがテーブルに並んだ。
イルカ先生が秋刀魚の塩焼きと茄子の味噌汁を作ってくれた。
出来立てで温かくイルカ先生の手料理なので、なお嬉しい。
久しぶりに食べる好物だから、食も進む。
イルカ先生に「おかわり。」と茶碗を差し出すと、ものすごく嬉しそうに装ってくれた。
「美味しい?」と聞かれたので口をもぐもぐさせながら頷くと、これまた、ものすごく嬉しそうにされた。
ご飯を、おかわりしただけで、こんなに喜んでくれるなんてなあ。
例え大人の姿に戻ってもイルカ先生の手料理を食べて、ご飯をおかわりしたい俺です・・・。





ご飯を食べ終わって、お風呂に入ると子供の俺は、もう眠くなってきた。
特に何もしてない一日だったのになあ。
子供だから仕方ないのかな。
お風呂から上がるとイルカ先生が昨日と同じく寝巻き代わりの浴衣を着せてくれた。
着せてもらいながら欠伸をする俺を見てイルカ先生が微笑む。
「眠いの?カカシ君。」
「え?えーと。」
慌てて欠伸を噛み殺す。
「いいよ、もう寝て。眠くなったら寝ていいんだよ。」
「いえ、ま・・・。」
まだ起きています、と言おうとして欠伸が、それを邪魔をした。
「無理しないで。」
イルカ先生が手際よく布団を敷いてくれる。
昨日と同じでイルカ先生と隣同士だ。
「子供はもう寝る時間だよ。」
寝る時間って普段の俺にしたら、まだまだ早い時間だ。
それに、せっかくだから夜の静かな時間をイルカ先生を過ごして親密になりたい。
もっとイルカ先生のことを知りたいのに。

なのに、欠伸は止まらない。
「ほらほら。」とイルカ先生が俺を布団に誘導する。
「寝なさいって。」
気づいたときには布団に寝かされて、肩まで布団を掛けられて、ぽんぽんと布団を軽く叩かれていた。
「明日はどこかに行こうね。」
そうだ、明日はイルカ先生は休みだから一日一緒にいられるんだ。
どきどき、わくわくしてしまう。
途端に、さっきまで寝るのが、すごく嫌だったのに早く明日になれと思ってしまう。
現金だなあ、俺って。
心の中で、密かに苦笑した。




「おやすみなさい、カカシ君。」
イルカ先生が俺の額で撫でてくれて、とても気持ちが良くなって俺は目を閉じる。
そのまま、眠りに就こうとしたのだが、あることを思い出した。
目を、ぱちりと開けてイルカ先生に問いかける。
「イルカ先生、あの。」
「なに?」
どうしたの?とイルカ先生の優しい声。
「俺って、寝相が悪いのかな?朝、自分の布団で寝てなかったよね?」
そう、今日の朝、俺はイルカ先生の布団で目が覚めたから。
イルカ先生、眠れたのかなと心配になったのだ。
ごめんね、と謝るとイルカ先生の態度が、何故か一変した。
顔色が、さっと変わる。
急に頬に朱がさして、俺から目を逸らした。




「だ・・・大丈夫です。き・・・気にしてませんから。」
気にする?
妙に引っ掛かる言い方だなあ。
俺、寝てる間に何か気に障る事でもしたのかな。
もしかして何か物でも壊したとか。
「ねえ、イルカ先生。俺、寝てるときに・・・。」
何かしましたか?と聞こうとしたらイルカ先生が慌てたように、些か乱暴に俺に布団を掛け直した。
「は、早く寝ないと!寝る子は育つんですから。」
イルカ先生は、すくっと立ち上がり「俺は、ちょっと片付けものをしてから寝ますね。」と部屋の襖を閉められた。




部屋は暗闇、眠気が襲ってくる。
俺は布団の中で欠伸をした。
自分の寝相が気になるけど今は眠いし、後でまた、それとなく聞いてみよう。




それに明日はイルカ先生と過ごせる。
一日中、俺だけのものだ。
幸せだなあ。
そんな気分で眠りに落ちていった。






子供と大人 8
子供と大人 10








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