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一目惚れ、その後の二人の関係、そして行く末
(その二)




壊れた自分のアパートの前で立ち竦むイルカのところに年配の女性が駆け寄って来た。
「海野さん!」
「あ、大家さん・・・。」
イルカが虚ろな目をして答える。
「これ・・・。」
事故現場を指差すイルカは言葉が出ないらしい。
年配の女性はイルカの住んでいたアパートを管理していた大家さんらしかった。



大家の女性は深く頷き、大きな溜め息を吐いた。
「とんだことになっちゃったわねえ。」
ひどく肩を落としている。
「ダンプが突っ込んで壊れた部分のアパートには人が住んでいなかったのが、不幸中の幸いというか・・・。」
救急車が来ていたが怪我人はいなかったらしい。
「入居していた人は全員外出中でいなかったし。」
大家の説明を聞いているのかいないのか、イルカは無反応だ。
まさに呆然としている。



「でね、海野さん。」
大家がイルカに言い難そうに話しかけた。
「こんな状況だから、今夜はここで眠ることはできないし、かといって、これからも住んでいける状態ではないんだけど・・・。」
「はあ。」
イルカは丸っきり気力を失った返事をしている。
そこから、話をカカシが引き取った。
「部屋の荷物は、いつ取りにこれるんでしょうか?」
イルカの代わりに聞いている。
「明日の午後には現場検証が終わるから、そしたら取りにきても大丈夫だって、警察の人が言ってましたよ。」
「じゃ、明日の午後、また伺います。」
「海野さん、今夜は寝るところ、あるのかしら?」
大家の心配にカカシは「大丈夫です。」と答えていた。



「俺の家に泊めますから。」
「そうなの?じゃあ、お願いしますね。でも・・・。」と大家は、やや不審そうにカカシを見る。
「あなたは誰なのかしら?」
「これは申し遅れました。」
カカシは、人を魅了するような微笑みを浮かべて自己紹介をした。
「幼少のみぎり、生き別れになっていたイルカさんの兄です。」
「そうだったの。」
その答えに大家は安心したようだった。
現に「お兄さんなら、安心ね。」と信じてしまったのである。



未だ、呆然としているイルカの手を引いてカカシは正々堂々、自分の家に連れてきていた。
イルカはショックを引きずっているのか、カカシにされるがままで何も言わない。
そんなイルカを少しでも慰めるために、カカシはイルカを自分の家に連れてくると温かい茶を淹れて飲ませたのだった。




一目惚れ、その後の二人、そして行く末(その一)
一目惚れ、その後の二人、そして行く末(その三)






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