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恋人



そっと唇を離すとカカシはイルカを、ここぞとばかりに、ぎゅううっと抱きしめた。
「あー、もう!イルカさん、好き好き!大好き!」
離れていた間、触れられなかった分を取り戻すように抱きしめて離さない。
「あ、あの、カカシさん?」
カカシの勢いに押されて、イルカは狼狽えている。
「ああ、本当にイルカさんが俺のところに帰ってきた気がする。イルカさんを抱きしめていると、本当に本当にほんっとうに俺、幸せですよ〜。」
ついにカカシの勢いに押されてイルカは床に押し倒されてしまった。
それでもカカシは力を緩めずに、ぎゅうぎゅうとイルカを抱きしめてくる。
「俺もカカシさんに抱きしめてもらったり。・・・カカシさんをだ、抱きしめたりすると、・・・し、幸せになります。」
どうやらイルカは照れているらしかった。
久しぶりの過剰なスキンシップはイルカには刺激が強いらしい。
「カカシさん、だ、抱きしめるのは、また今度・・・。今日は、もう・・・。」
「そんなの嫌だ!」
こんなときばかりカカシは端正な顔を、きりりとさせてイルカに言った。
「出来るときに出来ることをしておかないと後悔するもん。」
「で、でも・・・。」
顔を赤らめてイルカは口篭っている。
カカシの言う事は的を得ているが、急速に関係が発展することを少し恐れているようにも思えた。
その証拠に抱き合って触れ合っているイルカの胸からは心臓の鼓動が、どきどきと音を立てているのがカカシに伝わってきている。
にやっとカカシは微笑むとイルカの額に口付けた。
「ほんと、可愛い恋人だなあ。」と。
顔が、やに下がっていた。



するとイルカの口から思わぬ言葉が飛び出てきた。
「カカシさん、あの・・・。」
「ん?なんです?」
「俺のこと、今でも恋人だと思っていてくれるんですか?」
「え・・・。」
カカシはイルカの言葉に固まって少しの間、二人は見詰め合った。
ややあって、カカシはイルカに訊いた。
「俺たち、恋人じゃなかったらなんなの?今、こうしているのはなんで?」
カカシの口調が、ちょっと怖い。
「さっき、俺、イルカさんのこと大好きだって言ったでしょう?イルカさんも俺のこと好きなら、それで二人は恋人だってことでしょう?」
「・・・そうなんですが。」
イルカが自信なさそうに目を伏せた。
「俺、カカシさんにすごく酷いことしちゃったし。カカシさんのこと傷つけて・・・。好きだけど、恋人として思ってくれているのか・・・。」
イルカは不安だったらしい。
「ご実家のご両親のことも・・・。」
そう言ってイルカは口を濁す。
口に出さずともカカシの結婚のことを指しているのだ。



「ああ、それですけどね。」
カカシはイルカを安心させるように自分の額をイルカの額にぶつけて、間近で顔を覗き込んだ。
「両親には今度、ちゃああんとイルカさんのことを紹介するから心配しないで。絶対に大丈夫だから。」
それに、とカカシは、はっきりと言った。
「俺の恋人はイルカさんだけです。」
イルカを見て、にこっと微笑む。
「それに、さっきお互いの気持ちを話して解り合えたから、もう二人の間に何も問題はありません。」
伏せていた目を上げてイルカはカカシを見た。
そこには穏やかで何もかも包み込んでしまうような優しい目がある。
「そっか。」
イルカは小さく呟いて、ほっとしたように肩の力を抜く。
そしてカカシを抱きしめている手に力を込めた。
顔がカカシの肩口に埋まる。
「カカシさん、いつもありがとう。」
安心させてくれてありがとう、傍にいてくれてありがとう、そんな意味だった。


「ねえねえ、それよりも。」
今度はカカシがイルカに訊いた。
かねてより気になっていたことがあるのだ。
「じゃあ、俺もイルカさんに訊きたいんですけど。」
「はい?」
「イルカさんさあ、恋人が俺でいいの?」
「え?」
「っていうか、男の恋人でいいの?」
さっきは何だか勢いが会ったのに今のカカシは頼りなげだ。
イルカに訊きたくて訊いているのにも関わらず、答えを聞きたくないような感じである。
「え、男の・・・。俺は別に、特に気にしたりしません。・・・というか今まで好きになる前に人が離れていってしまったり、いなくなったりしてましたから。好きになった人もカカシさんが初めてだし。」
「そうなんだ!」
カカシは途端に目を輝かせて明るい口調になった。
「はい。恋人がいるのも人生で初めてなので・・・。恋人が同性でいいか悪いかとか考えたことないです。」
「よかった〜。」
カカシは押し倒していたイルカを抱きしめたまま腹筋の力を使って、よいしょと起き上がった。
イルカを抱きしめて離そうとはしない。
そしてイルカの部屋を見回す。
「イルカさんの部屋って、まだ余裕ありますよね?」
一人用の部屋をイルカは借りていたが物が少ないのでスペースは、まだ余っている。
「さっき、押し入れ開けた時も、ちらっと中を見ちゃったけど、すかすかだったし。」
「はい、まあ。」
突然、カカシが言い出したことの真意が分からずイルカは曖昧に答える。
「じゃあ、俺、イルカさんの部屋に引越ししてきちゃおうかな〜。」
「・・・・・・え?」
カカシは、にこにことして名案とばかりにイルカに言った。
「だって、いつもイルカさんと一緒にいたいんです。だから!」
ねえ、いいでしょう?と甘えるように言うカカシにイルカは何も言えず、抱きしめられたカカシの腕の中で返事に迷っていたのだった。



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