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台風少年1



「アスマー、応援ってのは、まだな訳?」
「あー、うん。そろそろじゃねえか?」
カカシとアスマは、のんびり話しているように見えるが。
実は、かなり数の敵と遭遇して、苦戦中である。
二人で任務に出た帰り道に敵に遭ったのだ。
ついてないなー、とカカシは心底思った。
今頃なら、もう里について暖かい布団の中だったのに。
急いで、里に応援要請の式を飛ばすと、運よく、近くを通る忍びがいるから行かせるとの事。
そんなこんなで、二人は応援を待っていた。



応援は前触れもなく来た。
小さい影が敵の中に突っ込んでいく。
「とりゃあああっっ!」
威勢のいい掛け声がしたかと思うと、敵が次々に倒れ始めた。
その小さい影は、すごい速さで動いていた。
「あれって、もしかして応援ってやつ?」
「みたいだな。」
カカシとアスマは、ようやくかと一息ついて。
一気に敵を片付けた。
片っ端から敵を倒し、残っていた敵も恐れをなして逃げ出し、霧散した。



応援に駆けつけてきた小さい影。
カカシとアスマは十代半ばだが、その小さい影は、どう見てもカカシやアスマより年下と思える少年だった。
その少年はアスマに向かって頭を下げる。
「お久しぶりです、アスマさま。お怪我はありませんか?」
「おう、ないぜ。助っ人すまんな。」
「いいえ。アスマさまのためなら、例え火の中水の中。いつでも、お呼びください。」
「ありがとよ。ところで、そのアスマさまってのやめろって何度も言ったじゃねえか。」
「申し訳ありません。」
ペコリと少年が頭を下げると、その頭をアスマが優しく撫でた。
「別に怒ってねえよ。もっと、気軽に呼べよってことだからな。」
「はい。アスマお兄さま。」
その呼び名に対して、アスマは少し眉を顰めたが、
「久しぶりに会ったけど、大きくなったな。イルカ。」
アスマが懐かしげ言うと、イルカと呼ばれた少年はようやく笑顔を見せた。



「あのさー。」
イルカの足元から、間延びした声がした。
「懐かしのご対面中、悪いんだけどさー。どいてくれない?」
カカシはイルカに踏んづけられていた。
それも、右足は背中、左足は頭に乗っかっていた。
「カカシ、お前、何やってんだ?」
アスマの呆れたような声にカカシは言い返す。
「敵がいなくなったと思ったら、そのチビが蹴っ飛ばしてきたんだもん。」
すっげー重いー、と暢気に言っている。
「おう、イルカ。どいてやってくれ。」
「あ、はい。火影様から、アスマお兄さまともう一人、若白髪の人がいるって言われたんですけど。」
この人だったんですねー、とイルカは珍しそうに踏んづけているカカシを見た。
「若白髪って、まあ、そうだけどよ。」
アスマは煙草に火をつけてから、訂正してやった。
「ああ、その若白髪はな、あのカカシだから。」
「あの?」
「聞いたことあるだろ、ほら、左目が・・・。」
しかし、アスマの説明は途中で遮られる。



「ちょっとー。俺の背中から、降りさせてから話してよ。」
カカシの声がしたかと思うと、イルカの視界がグルリと回った。
カカシに片手だけで、軽々と左足を持たれて宙吊りになっていた。
「ん?身長の割には重くない?百キロくらいあるみたいだけど。」
「ああ。荷物を入れて百キロになるかな?」
イルカは両手と背中に風呂敷包みを持っていた。
「何、持ってんの?」
「さあ、火影様のお使いで、持って来るように言われたから知らないよ。」
イルカはアスマとカカシとでは、随分口の利き方が違う。
アスマが中味を検分する。
「これって、絶版になった何とか写真集?全三十巻、一冊二キロだろ、確か。」
「ふーん、じゃ、このチビは今四十キロってこと?」
「イルカ、ちゃんと食べろって言ったろ。」
「すみません。」
イルカはアスマに言われて、しょげている。



アスマの言動に、やたら反応するイルカをカカシは不思議そうに眺めた。
小さい体で、アスマのために頑張って、アスマの言葉に一喜一憂。
顔を横切る一文字の傷が印象的だ。
頭に揺れる、結んだ黒髪も触ってみたくなる。
退屈しない生き物かも。



「ところで、今何時ですか。アスマお兄さま。」
「ん?今、三時半だが。」
午前三時半である。
「ええ?じゃ、早く行かないと。」
イルカが慌てたように言う。
「四時までに火影様に荷物を届けたら、お駄賃を倍くれると言っていたので。」
イルカは、宙吊りのまま、弾みをつけると空中で、とんぼ返りをうち着地した。
その着地にブレはない。
イルカはペコリと頭を下げると、「お先に失礼します。」という言葉と共に消えた。



イルカが消えた方角を眺めながら、当然のようにカカシはアスマに聞く。
「アレ、何?」
アスマは二本目の煙草に火をつけてから、話し始めた。
「イルカのやつか。あいつなあ・・・、例のアレで、両親亡くして、家もなくなって。腹減って倒れそうになっていた時、助けてやったんだよ。」
「ふーん。」
「それ以来、火影様と俺なんかに、命捧げて一生懸命やってくれてるんだよな。」
「へえー。」
あの、アスマさまとかアスマお兄さまという呼び方は、忠誠心から来ているのだろうか?
「もう、自分には火影様と俺しか、いないとか言うからよ。」
「そう。」
話しているアスマは、いつになく真剣だ。
「あいつに、早く好きなやつでもできないかと、思ってるんだがな。」
渋い顔つきで、煙を吐き出した。
「心配なんだ。」
「ねえねえねえ。」
しんみりした雰囲気をぶち壊すような、妙に明るい声でカカシは言い出した。
「俺は?」
「は?」
「俺が、その好きなやつになるってのは?」
「はあ?」
「そうすりゃ、アスマは心配なくなるし、俺はいい暇つぶしになるしさ。一石二鳥?」
アスマの手から、ポロッと煙草が地面に落ちた。
思いっきり、胡散臭そうな目つきでカカシを見る。
「絶対、駄目だ。」
アスマはキッパリと言うと、足でガシガシと煙草を踏みつけた。
踏みつけた煙草は携帯灰皿に入れる。
「さあ。ふざけたこと言ってないで、さっさと里に帰ろうぜ。」 言い終わる前に、走り出す。
「ふざけてないのになあ。」
カカシも続く。
アスマの気も知らず、またイルカに会えないかなあと、カカシは少し期待した。



台風少年 2

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