AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する


子供と大人 1






俺は火影の応接室で五代目火影の綱手姫と揉めていた。
「何とかしてくださいよ、五代目。敵の術を喰らって子供なってしまうなんて。俺に解術できないくらいの術ですから、解術は五代目にしかできませんよ。」
「別にそのままでもいいだろ?複雑な術で解くのも面倒だし。」
「良くありませんよ。」
俺は、ある人の顔を脳裏に浮かべながら顰め面をした。
五代目は人事だと思って気楽に言う。
「いいじゃないか、可愛いよ。どうせ、十日くらいで解けるんだし。」
「全く良くありません。こんな子供の姿じゃ。」
俺は子供の姿になってしまっていた、しかも十歳前後の。
「こんな子供の姿じゃ、好きな人に告白もできませんよ。」
「へえー、告白ねえ。」
五代目が目を細めて面白そうに俺を見た。
「好きな人いるんだ、へえ。」
「揶揄わないでください。こんな子供の姿じゃ相手にしてもらえませんよ。」
「まあまあまあ。」
五代目が適当に宥めるのが分かる。
「いいじゃないか、いいじゃないか。」
全く良くない。
「良くありません。ババアには俺の純情が分からないかもしれませんがね。」
「何だって!もう一回言ってみな!」
五代目の眉がきりりと上がり鬼のような形相をして大声を張り上げ、小さくなった俺と睨み合い、正に一触即発をいうところで執務室の扉がノックされた。
喧嘩は和えなく中断の形になる。
「火影さま、例の書類お持ちいたしました。」
「ああ。すまないね、イルカ。」






入ってきたのは、火影の準秘書的な位置にいるイルカ先生だった。
イルカ先生は他にもアカデミーの教師や受付けもやっている。
そして密かに俺が片思いしている相手だ。
五代目に書類を渡しながら、おや、とイルカ先生は俺に目を止めた。
俺はイルカ先生に見蕩れていたので、急にイルカ先生に見られて悪いことをしていた時のように狼狽えて目が泳いだ。

イルカ先生は俺を見て「カカシ先生・・・。」と言いかけた後に「・・・の子供?」と続けた。
「ええっ。」
俺は慌てて否定しようとしたのだが五代目が、あっはっはと大笑いして余計なことを言ってしまった。
「そうなんだよ、イルカ。この子はね〜、あのカカシの子供なんだよ〜。似てるだろ?」
似てるだろうって本人なんだから似ていて当たり前だ。
いや、それよりも。
多分、五代目はさっき『ババア』と言った仕返しも兼ねて洒落か何かのつもりで『カカシの子供』って言ったと思うんだけどイルカ先生は素直に、そのまま信じてしまった。






子供と大人 2







text top
top