奇妙な二人
「ねえねえ。」
俺は昨日からの考えにウキウキして紅に話しかけた。
ここは上忍控え室で俺は紅、アスマと待機中。
「なによ。」
紅が気だるそうに返事をする。
「俺さ〜。と、ある会を結成しようと思うんだけど。」
「すれば。」
紅は短くそう言い、長い足を組み替えた。
なんだよ、話し甲斐のないヤツだな〜。
ちょっと、めげたが話を続けた。
「カカシとイルカの会ってのを作れば、ずっとイルカ先生といられると思わない?」
カカシとイルカの会だから、勿論、会員は俺とイルカ先生の二人きり。
誰にも邪魔されることはない。
なんていいアイデアと浸る俺は紅の一言に凍りついた。
「じゃ、私も『紅とイルカの会』でも作ろうかしらね。」
「・・・は?」
「だって、イルカ先生といると寛げるんですもの。忍びにはそういうの必要でしょ?」
「だったら、俺は『アスマとイルカの会』でも作るか。」
隣で煙草をふかしていたアスマまでそんなことを言い出す。
今まで黙っていたくせに、急になんて事言い出すんだ!
俺はすぐ決断した。
阻止する!
「ダメだったらダメだ!そんな会の結成は認めん。」
「あら、そんなのカカシに承認もらわなくてもいいじゃない。」
「会を作るのは自由だろ?」
そりゃあ、そうだけど。
「じゃ、私は忙しいから失礼するわ。」
「おっと、俺も野暮用が。」
そう言って二人はニヤニヤしながら行ってしまった。
一人、上忍控え室に取り残される俺。
なんだか、藪蛇だったような。
あの二人、言い出したら本気でやるからなー。
でも、絶対阻止するぞ、と、思っていたけど。
その後、紅とアスマは例の会を結成することはしなかったものの、黒髪同好会の会員になったらしい。
いいな〜。
マジで羨ましいよ。
奇妙な三人の続き
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