AIで普通の動画を3D動画に変換する


ハッピーサプライズ




はっと気づくと辺りは真っ暗だった。
さっきまで部屋に差し込んでいた陽射しもなくなっている。
「寝ちゃったんだ・・・。」
休みの日の午後。
少し眠くなったので体の欲求するままベットに転がったら、いつの間にか瞼が閉じていた。
すっきりした気分だが、どこか損したような気分も拭えない。
「せっかくの休日だったのにな。」
もう一度、ぱたりとベットに転がった。
「カカシさん、元気かな・・・。」
カカシが任務に旅立ってから一週間。
帰ってくるのは、もう少し先だ。
一人で休みの日、家にいるのが辛い。
外に行けば行ったで、一人でいるのが辛いのだ。
「も一回、寝ちゃおうかな。」
どうせ、一人だし。
やることないし。
一人だと、ご飯も食べたくない。
布団に潜って目を閉じる。
せめて夢の中でもカカシさんに会えますように。
そう願った。




そう願ったはずなのに。
「イルカ先生〜、起きたの?」
隣の部屋から声がした。
聞きなれた人のものだ。
「起きたなら、ご飯でも食べに行こうよ。」
襖が開いて声の主が顔を出す。
それは見まごう事なき、カカシの顔。
「え?カカシさん?夢?」
「夢じゃないですよ〜。」
夢にまで見ようとしたカカシがベットの側に来て、イルカの肩に手を置いた。
「本物の俺だよ、任務の予定が変更になってね。帰って来ちゃった。」
イルカを見つめる眼差しは優しい。
見たところ、カカシに怪我も無さそうだ。
「う、う、う・・・。」
「う?」
「嬉しいー!」
イルカはぎゅーっと、力いっぱい、カカシに抱きついていた。
この感触は、いつものものだ。
この体温も安心する。
「寂しかったの?帰ってきたら、イルカ先生、よく寝ていたからね、起こさなかったの。」
「起こしてくれたら良かったのに。」
そうすればカカシと休日を過ごすことができたのに。
寝てしまった自分を、ちょっと恨む。
抱きつくイルカの背を撫でるカカシ。
イルカが満足するまで充分に抱きつかせておいてからカカシが言った。
「さ、ご飯食べに行きましょ。俺、お腹ぺこぺこだし。冷蔵庫見たら何も無かったから。イルカ先生もちゃんと食事してなかったんじゃないの?」
「はあ、まあ。」
カカシがいないと食欲が、いまいち出ないのだ。
「俺もだよ〜。イルカ先生とじゃないと食べる気が出ないんだよね。」




さあさあ、とカカシはイルカを立たせて玄関に誘う。
「美味しいとこ、行きましょうね。」
二人で肩を並べて歩く。
一人より二人。
二人でいることが嬉しい。




なんてことない休日だったけど、最後に一番嬉しいことが待っていた。
神様、ありがとう。
心の中でイルカは呟いた。





ハッピーサプライズ2




text top
top