うちの子どんな子かわいい子、おれのあの子はかわいい子
番外篇 俺のセンス
イルカにミキサーで作ったジュースを飲んでもらえなかったので、カカシはそれを自分で飲んだ。
形が珍しい果物だったからイルカに興味を持ってくれると思ったのに・・・。
「結構、美味しいのになあ。」
なんなく自分で作ったジュースを全部、飲み干す。
「どんな果物で作ったら、ジュースを飲むのかなあ、イルカは・・・。」
そして思考錯誤した結果。
「はい、イルカどうぞ〜。」
カカシが、にこにこして差し出したジュースにイルカは一歩、引いた。
顔が引き攣っている。
「・・・それ、なに?」
カカシの差し出したジュースを指差した。
「何ってジュースだよ、色んな果物の。」
「・・・なんの果物?」
「えーとね、葡萄と苺と蜜柑とメロン。」
果物の色、紫、赤、橙、緑が混ざった、そのジュースは・・・。
すごい色になっていた。
なんとも形容しがたい、不可思議な色合いを醸し出している。
イルカは、ふるふると首を振った。
絶対、飲まないという風に。
「なんで?味見したけど美味しいよ。」
「だって・・・。」
節目がちになったイルカは小声で呟いた。
「・・・・・・色がこわい。」
「色?」
どういうことだろう?と首を傾げるカカシに隙を突いてイルカは「風呂に入ってくる!」と全速力で風呂場に逃げ去ってしまった。
結局、作ったジュースは飲んでくれなかった。
「美味しく出来たのになあ。」と残念がるカカシ。
じゃあ、何の果物だったらいいんだろう?
イルカに訊くと「バイナップル。」と答えが返ってきた。
作ってやると嬉しそうに、ごくごくと飲む。
ついでに栄養のあるバナナもミックスしてあげると好評だった。
なら、最初から本人に好きな果物を訊けばよかったなあとカカシは思ったのだった。
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