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好き




最近、カカシ先生と食事したり、お酒を飲んだりする機会が増えた。
結構、道端とかで偶然会うんだよね。
思考や好みが似ているのかな?




今日も今日とて、仕事の帰りカカシ先生に出会った。
「こんばんは。」
挨拶して頭を下げる。
「もしかして、これから任務ですか?」
聞くと、カカシ先生はちょっと明後日の方を見て言った。
「いやあ、そのね。晩御飯、食べに来たんだけど。イルカ先生はもう食べました?」
「いえ。仕事が終わって、今、帰りなので未だですけど。」
「そうですか・・・。」
カカシ先生は暫し間を置き、俺の顔を見て。
「じゃ、一緒にどうですか?」
と、いつもの科白を言った。




カカシ先生と、一緒に食事するのは嫌いじゃない。
子供達のことも聞けるし、同年代だし。
何より上忍の方が誘ってくれるなんて滅多にないし。
貴重なお誘いだ。




もう定番になった、行きつけの飲み屋兼ご飯屋さんに行く。
カウンターに並んで座るのも定番だ。
「最初はビール飲みますか?イルカ先生好き、でしょ?」
「あ、はい。」
カカシ先生が、てきぱきと頼んでくれる。
「これも、イルカ先生好き、でしたよね?」「あ、これも、イルカ先生好き、じゃないですか?」と俺の好みのものばかり頼んでくれるのは嬉しいけど。
でも。
最近、妙に気になることが。
それは、カカシ先生の『好き』という言葉を言う回数だ。
何だか、やたら多いような気がするけど気のせいかな。




本人に確認するのも変だし。
うん、きっと俺の気のせいに違いない。
それにだ。
俺の好きなものばかり注文するのも悪い。
一応、気を利かして言ってみた。
「あの、これ。カカシ先生、好きですよね?注文しましょうか?」
メニューを指差して聞いてみる。
「え?何でしょう?」
カカシ先生が聞き返してきた。
今、目がキラッって輝いたような・・・。
「えと。これ、カカシ先生好きです、よね?」
少し声を高めにして言うと、カカシ先生は満面の笑みを浮かべた。
「ええ、ええ。好きです、大好きです。」
「そうですか。」
俺は近くにいた店員さんに注文した。




それにしても、『好き』という言葉に明らかに反応しているよな、カカシ先生。
好き、という言葉が好きなのかな〜。
俺の横で上機嫌で、お酒を飲んでいるカカシ先生を横目で見る。
とても楽しそうだ。
楽しそうにお酒を飲む人と、一緒に飲むと楽しいよね。
それに、『嫌い』って言葉より『好き』って言葉の方が俺も好きだし。
あんまり好き好き言われると、そういう意味で俺のことが好きなのかと思ってしまうけど。
そんなことある訳ないしさ。
普通に好きだよね。




「イルカ先生?」
カカシ先生が俺の方を向き、にこりと微笑んできた。
「どうかしました、考え事?」
「いえ。」
俺も笑い返した。
「この、お酒美味しいなあって。」
「そうですね。」
二人して笑って楽しくお酒を飲む。




こんなの、いいよね。
こういう関係ってさ。
ずっと続けばいいなあ。
心の中で、そう思った。







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