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理由と原因



カカシが任務報告のために、五代目火影の執務室に行くと珍しい光景があった。
五代目、シズネ、イルカの三人が応接セットのテーブルを囲んでトランプをしていたのだ。
仕事中にトランプ?と思ったが、シズネとイルカの様子がおかしい。
顔は青褪めて目が驚きに見開いている。
対して五代目の方は、ものすごい笑顔で上機嫌だ。


カカシは一番、気に掛かる人物に声を掛けた。
トントンと肩を叩くと、ハッとして振り向く。
「カ、カカシさんっ。」
理由を聞こうとしたら、イルカからカカシにすごい勢いで言ってきた。
「聞いて下さい。今、休憩時間にババ抜きしたら、なんと、五代目が三戦三勝なんですよ!」
「あり得ない!」と叫んでいる。
シズネも言う。
「そう、そうなんです。こんなの天変地異の前触れですよ。嵐が来るかも!」
「いや、隕石が落ちてくるかもしれません!」
「悪いことが起きなければいいんですが・・・。」
「御祓いしましょう!」
シズネとイルカは意気投合して頷いている。
「被害が出る前に、手を打たないと!」
「備えあれば、憂い無しです。」
しかし、そんな二人を遮る声がした。



「失礼なこと言うねえ。」
五代目が片眉を少し吊り上げている。
「私だって、偶にはツキが回って来るんだよ。」
「でも、私は、ずっと一緒にいさせて頂いてますが勝負事で勝ったところを一度も見たことないですよ。」
シズネが泣きそうになっている。
「綱手さまが勝つなんて、おかし過ぎます。」
イルカも頭を抱えている。
「まあまあまあまあ。」
慌てる二人をカカシは宥めた。
「長い人生、科学では説明できない、おかしなことに時々遭遇することは有って然るべきです。」
「どういうことですか?カカシさん。」
イルカが首を傾げた。
「理由があれば、おかしいこともおかしくないでしょ。」
「じゃあ、綱手さまが勝ったのに理由があるとでも?」
シズネの問いかけにカカシは大仰に頷く。
「そのとおーり。」
「理由とは?」
二人は縋るような目でカカシを見ている。



「それはね。」
カカシが安心させるようにイルカに微笑んだ。
シズネも耳を寄せる。
「五代目ってさ、若く見えても結構な歳でしょ。だーかーらー、ババ抜きでババアが勝つのは当然なのよ。」



その日の午後、任務を終えたはずのカカシが再び高ランク任務に出たり、火影の執務室が立ち入り禁止になったり、シズネとイルカがずっと溜め息をついていたり。
色々と不可解なことが起こったが、誰も原因は分からなかったという。




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