利害の一致または若き十八の春
誕生日の話
それから一ヵ月後。
「ねえねえ、カカシさん」
「はい、なーに」
晴れて恋人になったと思われたカカシとイルカであったが、イルカが素朴な疑問をぶつけてきた。
「男同士で恋人っておかしくない?」
「ぜーんぜん、おかしくないよ」
カカシは読んでいた本を、ぱたんと閉じた。
場所はカカシの家で、専らイルカはカカシの家で生活している。
自分の家もあるのだが、恋人同士はいつも一緒というカカシの主張に納得したイルカがカカシの説得で半ば、カカシの家にて同棲して状況だ。
「そう?でもさー、普通は恋人って男と女じゃないの?」
「違うーよ」
人差し指でカカシは、そっとイルカの唇を押さえる。
「恋人同士ってのは好きな人同士がなるものです」
「ふーん」
「お互いのことが好きじゃないと恋人なんて言わないでしょ」
「そっかー」
カカシの説明でイルカは了解したようだ。
「そうそう。イルカが大好きな俺はイルカの恋人だよね」
「うん」
素直にイルカは頷いた。
「俺のこと好きでしょ?」
「うん、カカシさん大好き」
はにかむような笑顔を見せた。
堪らなくイルカが愛しくなるカカシだ。
「でね、イルカ。はい、これ」
ぽんと白煙をあげてカカシの手の中に白い箱が現れた。
「開けてみて」
「何ですか?」
不思議そうにイルカが白い箱を開けると中には円くて白いケーキがあった。
「誕生日でしょ」
ケーキの真ん中に鎮座している黒いチョコの板には白字で、こう書いてあった。
『ハッピーバースデー!イルカ!』
驚いたイルカがカカシを見るとカカシが言った。
「誕生日おめでとう、イルカ!」
ケーキをテーブルに置くとカカシはイルカを抱きしめたのであった。
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