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ハニーレモン



夏も近づき暑くなってきた。
七班の任務も暑い所でやることが多いので、ナルトたちは、へばっている。
そんなことで高ランクの任務は大丈夫なのかな。
将来を思って、ちょっと心配している。
昼の休憩時間、ナルトがサスケに言った。
「サスケ。今日、イルカ先生の家に行かないか?」
「ん?何でだよ。」
「ほら、そろそろ、ハニーレモンの季節だってばよ。」
んん?ハニーレモン?
何だ、その甘酸っぱい響きは。
サスケは「もうそんな時期か。」と呟いて、任務終了後にイルカ先生の家へ行くのを了承している。
ハニーレモンって何?
ものすごーく聞きたかったが、午後からの任務が始まってしまったので。
任務終了後。
報告書を速攻で出した俺はナルトとサスケの後を付けて、イルカ先生の家まで行ってしまった。
ちなみにイルカ先生の家は古い一軒家。
イルカ先生の家の縁側でナルトとサスケは非常に寛いだ様子でいる。
任務中にはそんな姿見せないのに。
イルカ先生は、ナルトとサスケにとって大きな存在なんだなあ、と思ってしまう。
そんな二人の許へイルカ先生が「お待たせ。」と三つのグラスを持ってきた。
グラスに浮かぶ大きな氷。
グラスの中にはレモンが浮かび、透明な水が入っている。
ナルトとサスケは「いただきます。」と元気よく言って中味を一気に飲み干した。
そして、二人同時に「お代わり!」と元気よくグラスを差し出している。
イルカ先生は、そんな二人に苦笑しつつ「はいはい。」とグラスを受け取り、また家の中に戻っていく。
そして再び戻ってきたときにはグラスには、先ほどと同じ飲み物が入っているのが見て取れた。
「おいしー。」とか「美味い。」とナルトとサスケが言っている。
その飲み物は、そんなに美味しいのか。
思わず、ゴクリと唾を飲み込んだ。
その時。
「カカシ先生?」
イルカ先生が俺を見つけた。
一応、気配断ちはしていたんだけど。
見つかって、ばつが悪くなる俺。
「任務が終わってお帰りですか?」
イルカ先生が聞いてくるけど、まさか子供達をつけて来たなんて言えないし。
ごにょごにょと言ってる俺をどう受けとめたのか、イルカ先生は笑顔になって。
「良かったら、ハニーレモン、一緒に如何ですか?」と誘ってくれた。
ハニーレモンの謎が解ける!
言うまでもなく、俺は承諾した。
ナルト達と並んで縁側に座る。
イルカ先生が俺にハニーレモンの入ったグラスを渡してくれた。
それは、ひんやりとしていて冷たい。
「いただきます。」と言って口を付けた。
爽やかなレモンの香りと柔らかい甘さの蜂蜜が融合した喉越しのいい飲み物。
それが、ハニーレモン。
つまり、レモンを薄切りにして蜂蜜に漬けたものを水で割って飲んでいるのだ。
夏に体力が落ちたときなどには、さっぱりとしていて最適な飲み物かもしれない。
ナルトとサスケは毎年、これを飲んでいることも判明した。
「いいなあ、お前達。」
羨ましいとばかりに恨めしそうな目をすると、ナルトとサスケは、あっさりと言ってくれた。
「飲みたきゃ自分で作ればいいだろ。」
「上忍は必要ないってば。」
それは、そうだけど。
イルカ先生が作ってくれたのを飲みたいんだよ。
イルカ先生の作ったハニーレモン、なんか青春て感じな味だよな。
俺が、あれこれと想像しているうちにナルトとサスケはイルカ先生の家に泊まることになっていた。
俺は?
サスケが俺の飲み終えたグラスをさっさと奪って台所に下げに行く。
ナルトは手を振り「じゃ、またな。カカシ先生。」と言っている。
イルカ先生までも「お休みなさい。」って言ってるし。
ええ〜。
俺も泊まりたいな。
いつか、イルカ先生の恋人の地位確保して堂々と泊まってやる。
そう、決意した俺だったが。
その道は遥か遠く、地平線の向こうにあった。
・・・・・・ような気がする。





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