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願い





「ねえ、イルカ先生。」
カカシさんが聞いてきた。
「俺が魔法使いだったらどうする?」
「どうするって言われても。」
特に変わらないかもしれない。
だってカカシさんはカカシさんだもの。
そう言うとカカシさんは苦笑する。
「もう〜、叶えてほしいお願いはないの?」
欲がないなあーなんて言ってるけど。
欲なんて底なし沼のようにたくさんあるよ。
ついでにお願いもたくさんある。
でも一番のお願いは。
「願いはありますよ。」
おれは、ずずっいっとカカシさんの方に体を乗り出した。
「すんごいお願いが一つだけあります。」
「なになに?」
カカシさんが嬉しそうに聞いてくる。
「それはね。」
カカシさんの耳にひそひそひそと囁いた。
「ね?すごいお願いでしょ?」
俺が笑うとカカシさんの顔が歪んだ。
「そんなのお願いじゃありません。」
「でも、それが一番なんです。」
「そんなのいやだ。」
カカシさんが、動けないほど力をこめて俺を拘束する。
「俺が死にそうな時に代わりに死にたい、なんて言わないで。」
強く強く抱き締められている。
「自分が死んだら忘れて、なんて言わないで。」
二人で一緒に生きて行きましょう。
二人でないと意味がない。
カカシさんは訴える。
「どんな危機でも必ず、乗り越えて見せます。」
だから。
「だからイルカ先生も必ず生きて。」
二人で一緒に生きていきましょう。
「・・・はい。」
俺達は指きり拳万をした。
「破ったら針千本ですよ。」
「解ってますって。」
「破ったら絶交ですよ。」
「はいはい。」
カカシさんは俺の額にキスをする。
「大好き、イルカ先生。」
俺もです、とは言えなくて。
だから俺もカカシさんの額にキスをした。










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