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おかえりなさい



「お帰りなさーい。カカシさーん!」
任務が終わって家に帰るとイルカ先生が両手を広げて、大歓迎で出迎えてくれた。
「あ、ただいま。」
いつもと違う様子に、ちょっと戸惑ってしまう俺。
そりゃ、家に帰るといつも嬉しそうに出迎えてくれるけど、こんなに喜びを現して迎えてくれるなんて滅多にない。
どちらかというとイルカ先生は控えめに感情を表してくれるから、そこが可愛くて堪らないんだけど、でも、こういうのもいいなあ〜。
両手を広げているイルカ先生に俺は遠慮なく飛びつくと、ぎゅうぎゅうと抱き締めまくった。
ああ、イルカ先生の匂いと体の感触、大好きだなあ。
幸せだ〜。



それから、イルカ先生に手を引かれて居間に行くとテーブルの上には所狭しと料理が、わんさか並んでいた。
「今日は頑張って作りました!」
イルカ先生は得意げに言う。
「カカシさんの好きなものばかりですよ。」
確かにテーブルの上の料理は俺の好物ばかりだ。
すげー、美味そう。
途端、俺の腹が反応して、ぎゅるるんと鳴った。
素直なやつ・・・。
イルカ先生は俺の腹の音を聞きつけて「すぐ、ご飯にしましょう。」と準備を始めてくれる。
茶碗にご飯をよそって、お茶も淹れてくれて至れり尽くせりだ。
俺は、食欲の赴くままに料理を平らげた。
「ご馳走様でした。」
テーブルの上の大量の料理は見事になくなって、俺の腹は満たされた。
そんな俺を、にこにこしながらイルカ先生は見ている。
そして「デザートもあるんですよ。」と冷蔵庫からプリンを持ってきた。
「これ、甘さ控えめなのでカカシさんでも大丈夫ですよ。」



そんで、びっくりしたのが、スプーンでプリンを掬って俺の口元まで持ってきたことだ。
「はい、カカシさん、あーんってして。」
「えっ・・・。イルカ先生、あの・・・。」
どうしたの?と聞く前にイルカ先生が俺の口にプリンを掬ったスプーンを突っ込んだ。
するりとプリンは俺の口に入り込む。
冷たく冷やされていて、喉越しがよく胃に、すとんと落ちていった。
「美味しいですね。」
俺が言うとイルカ先生は「よかった。」と微笑む。
「でも、どうして今日は、こんなに優しいの?」
疑問に思ったので聞いてみた。
「その言い方だと俺が、いつも優しくないみたいじゃないですか。」
ちょっと脹れるイルカ先生。
「いや、そういう意味じゃなくてね。だって、このプリンじゃないけどイルカ先生、普段は甘さ控えめじゃない。」




するとイルカ先生はプリンとスプーンをテーブルに置いて俺を、じっと見つめてきた。
「カカシさん。」
俺の手を取って、きゅっと握る。
「ずっと待っていた人が、やっと帰ってきたんですよ。」
イルカ先生の目は心なしか潤んでいるような気がした。
「大喜びして何が悪いんですか。俺、どんなにカカシさんの帰りを待っていたか・・・。」
「うん、ごめんね。」
イルカ先生を引き寄せて俺の腕の中に閉じ込めた。



俺は半年にも及ぶ長期の任務に行っていて、イルカ先生はその間、ずっと一人で待っていてくれたのだ。
「俺もイルカ先生に会いたかった。会いたくて会いたくて、恋しくて恋しくて。」
「俺もです。」
イルカ先生が俺の首に、かじり付いてきたので俺は、しっかりと抱きしめ返した。



そして改めて言った。
「ただいま、イルカ先生。」
イルカ先生の顔は見えないから、その首筋にキスを落とすと小さな声が聞こえる。
「お帰りなさい、お帰りなさい、カカシさん。」
俺の首に回している手に力が込められた。
「無事に帰ってきてくれて嬉しいです。また、会うことが出来て良かった・・・。」
「うん、俺も。」
会えない半年間は長かった。
任務に行ってる間は手紙も出せず、誰かに伝言も出来ず、お互い相手のことを知ることはできなかった。
それは、すごく辛いことだった。



「ね、イルカ先生。」
俺に抱きついて離れないイルカ先生の耳元に俺は囁いた。
「こっちを向いてよ、顔を見せて。」
背中を優しく撫で摩りながら促す。
「俺を見てよ。」
でないと、と言いつつ、もう一回、イルカ先生の首筋にキスを落とす。


「キスできないよ。」
俺の腕の中のイルカ先生の体が、ぴくりと動いた。
「キスしようよ。」
低い甘く誘う。
「俺、イルカ先生とキスしたくて堪らない。」
イルカ先生は、ようやく俺の顔を見てくれた。
その顔は仄かの色づき照れているのが見て取れる。
ああ、いつものイルカ先生だ。
俺のイルカ先生が、ここにいる。


それから俺たちは半年ぶりにキスをした。
深く甘く長い恋人のキスを、ゆっくりと。


帰ってこれて本当に良かった。
心配させてごめんね、イルカ先生。








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