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恋じゃない




あんまりにも揶揄われるから、つい怒鳴ってしまった。




「恋じゃない!!」




怒鳴ってしまって大後悔。
後の祭り。
だって、そこにカカシさんがいたんだぜ。
なんてーか、もう穴があったら入りたい感じ。
時間よ、戻れ。
神様、お願いってな状況だ。



カカシさんは、じーっと俺を見て何も言わずに踵を返してしまった。
何てことだよ、どうしよう。
俺を揶揄っていた周りの悪友たちは、突然の上忍の登場に戸惑っていた。
いや、この際、悪友たちなんてどーでもいいんだ。
なんで、言っちまったんだろう。
あんなこと・・・。



一昨日、カカシさんに告白して、そしたら「いいよ。」って言って貰ったのに。
「お付き合いしてもいいよ。」って言って貰ったのに。
ああ・・・。
いや、ここで項垂れている場合じゃない。
早くカカシさんを追いかけないと。
で、言うんだ、さっきのは・・・。
さっきのは・・・。



思っていたら、足は勝手に走り出していた。
カカシさんはどこだろう?
焦って探していたら、ドンと何かにぶつかった。
はっと見上げると。



「カカシさん!」


カカシさんは目を細めて、少し笑いを浮かべて俺を見ている。
この人は、いつも優しい目で俺を見るんだよな。



「なあに、イルカ先生。」
そして優しい声で名前を呼ばれる心臓が早くなるし、くらくらと眩暈がしてくるんだ。
あああ、倒れそう。
いつのまにか、カカシさんの手は、さり気なく俺の背に回って支えてくれていた。
「どうしたの?」
優しく聞いてくれるから俺は、どもりながら言う。
かっこ悪いけど。
「あ、あの、さ、さっきのは。」
「ああ、恋じゃないってやつ?」
やっぱり、ばっちり聞かれていたよ。
でも、でもさ。
ごくりと唾を飲み込み勇気を出して言う。
「こ、恋、じゃないって言いましたけどっ。」
もう一息だ。
頑張れ、俺。
「恋じゃなくて愛なんですっ。」
い、言えたよー。



カカシさんの顔を見ないで言ったので心配になった。
解ってくれたかな?
俺を支えるカカシさんの腕から振動が伝わってきた。
ん?笑っているのか?
びっくりして、カカシさんを見るとやはり笑っている。
「知ってますよ。」
カカシさんは俺を、ぎゅーっと抱き締めてくる。
「さっきは、ちょっと照れちゃったんだよね。」
「う・・・。」
その通り。
悪友たちが俺が色気づいたと囃し立てて「誰かに恋しちゃったのか。」とか「恋煩いか。」とか言ってくるもんだから。
その、ね。
「イルカ先生は可愛いからね、みんな、ついつい揶揄いたくなるんだよね。」
そうかなあ?
違うと思うけど。
カカシさんは俺の大好きな顔でにっこり笑い、俺を魅了した。







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