AIで楽曲を楽器やボーカルに分離する


なんとなく



「カカシ。これ、イルカに渡しておいてくれないか?」
アスマから、小さな菓子折りみたいなものを渡された。
「イルカ先生に?何、これ。」
すると、意外な答え。
「数の子だよ。毎年、正月には火影屋敷に来て、イルカは数の子食べていたんだが。今年の正月はあいつ、外勤任務で里にいなかったからよ。」
食べさせてやってくれ、とアスマは言う。
しかし、もう正月から半年以上経っている。
「今頃?そんなにイルカ先生って数の子好きなの?」
するとアスマは首を捻った。
「そんなに好きじゃないんじゃないか。」
なら、何故?
「さあなあ。」
アスマはタバコの煙を吐き出しながら、俺の肩をトントンと叩く。
「まあ、いいじゃねえか。よろしく頼むぜ。」と去っていった。
なんか、負に落ちない。
帰ったら、イルカ先生の聞いてみるか。
夜、晩御飯に数の子を出すとイルカ先生はパリパリと音をさせながら嬉しそうに食べた。
「美味しいです。」
顔を綻ばせている。
アスマに貰ったこと告げ、数の子が好きなのか?と聞いてみた。
「数の子が好きか、ですか?」
イルカ先生はアスマのように首を捻って考え込んだ。
「そう言われれば、そんなに好きじゃないかもしれません。」
「好きじゃないの?」
「嫌いじゃないですけど。」
そして、再び数の子を口に入れる。
「数の子って、高級品のイメージがあるので正月の御節料理にに出されると、つい食べてしまうんですよね。」
必ず食べていたから、アスマさんも頭のどこかで覚えていて、ひょっこり思い出してくれて差し入れてくれたんじゃないでしょうか、とイルカ先生は推理した。
「そうなんだ。」
俺も数の子を口に運んだ。
味が付いていて、ぱりっとしていて美味しい。
「じゃあ、来年の正月は家で過ごしましょうね。」
御節に数の子入れるから。
そう言うとイルカ先生は、あっさり言った。
「もう年末年始の予定が組まれ始めていて、俺もカカシさんも外勤任務が入ってましたよ。」
「ええっ。」
驚きの余り、箸が落ちた。
「早っ。ってか早過ぎない?」
「まあ、予定なんで。これから変更があるとは思いますけどね。」
イルカ先生は「最後の数の子、もーらい。」と暢気だ。
アスマに貰った数の子は全部無くなった。
まあ、それはいいんだけど。
なんとか、正月をイルカ先生と過ごしたいなあ。
そう思う俺は、予定を背が非でも変更させてみせようと小さな野望を抱いたのだった。












text top
top