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悲しい夢



朝食の席でイルカ先生が、はあと軽い溜め息をついていた。
珍しい。
「どうしたの?」
心配になって聞いてみた。
体の調子でも悪いのだろうか?
イルカ先生は「あ・・・。」と口を押さえて「すみません。」と項垂れる。
溜め息をついてしまったのを後悔しているようだった。
もしかして悩みがあるのかな・・・。



「イルカ先生。」
俺は真剣に聞いてみた。
もしかして俺の知らないところで、すごく悩んでいるのかもしれない。
「心配事や悩みがあるなら、何でも俺に言って。」
力になるから、と手を握る。
イルカ先生は少し俯いてから、顔を上げて俺を見た。
「実は、今朝、悲しい夢を見て・・・。」
悲しい夢・・・。
辛いことでも思い出したのだろうか。
お互いに忍なんて、因果な商売しているから悲しいことなんて幾らでもある。



「話してみて。」
話せば少しは心が軽くなれるかもしれない。
「実は・・・。」
俺に促されてイルカ先生は話してくれた。
「夢の中で俺・・・。」
「うん。」
「明日は休みだから昼間で、ゆっくり寝ていられるぞって思って、すごく喜んで布団に入って眠ったら・・・。」
ふと、イルカ先生はテーブルに視線を落とした。
「そこで目覚まし時計がなって、目が覚めたんです。」
今日が休みだったら良かったのにな〜、とイルカ先生は、がっくり肩を落としている。
それは、まあ・・・。
なんというか、悲しい夢かもしれない。
でも、俺の想像と違っていて少し安心する。



「ねえ、イルカ先生。」
俺は握っていたイルカ先生の手を撫でて、にっこり微笑んで見せた。
「次の休みは二人で、どこかに出かけましょうか?」
「え?」
「買い物も最近してないし、偶には二人で洒落たお店で食事とかもしようよ。」
「それって・・・。」
ほんのりイルカ先生の頬が染まる。



そんなイルカ先生を見て俺は、益々、にっこりとした。
「そ、デートしようよ。」
いいでしょう?と強請るとイルカ先生の頬は更に赤くなる。
「あと三日、出勤すればで二人で一緒に休みだし。それまでは、デートのことを考えていれば楽しくなるよ。」
楽しみができれば、悲しい夢なんて見なくなる。



「ね?」と俺がイルカ先生を見れば、イルカ先生は握られていた手を俺から奪い返して、朝食を再開した。
食べながら、ちらりと俺を見て言う。
「カカシさん。」
「なに?」
「今から俺は、もう、俺はどきどきしてますよ。」
「そう。」
俺は上機嫌になった。
「デート楽しみだね。」
イルカ先生は赤くなりながらも、こくりと頷いたのだった。




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