昼ご飯
「イルカ先生、お昼一緒にどうですか?」
カカシは自分の分として買ったお弁当を持ってイルカを誘う。
イルカは確か、お弁当持参のはずだ。
「ってイルカ先生、それって。」
「ああ、今日のお昼です。」
何気に言うイルカの手にはポテトチップと炭酸飲料。
「今日はお弁当持ってきてなくて。これ、さっき貰ったから、お昼にちょうどいいなって。」
「駄目です、そんなの。」
カカシはポテトチップと、炭酸飲料を取り上げて、強引に自分の弁当を半分イルカに食べさせた。
次の日。
イルカの昼ご飯が気になり、再び、カカシはイルカを訪ねた。
因みに今日はお弁当を二つ買ってきた。
自分の分とイルカの分だ。
念のために。
「イルカ先生、もしや、それ今日の昼飯?」
恐る恐るカカシが聞くとイルカはにこっと笑って明朗快活に返事をしてきた。
「そうです。」
手にはブルーベリージャム一瓶。
「同僚がお土産でくれたんですよ。だから、今日のお昼はこれでいいかな〜って・・・。」
「よくありません!」
カカシはジャムを取り上げ、買ってきた弁当を渡す。
「きちんと食事はして下さい。栄養が偏ります。」
「でも。」
「でもも、しかしもありません。このジャムはパンに付けて食べること。いいですね?」
「はーい。」
「返事は延ばさないの。」
「分かりました。」
イルカが素直にお弁当を食べ始めるのを見てカカシは少しホッとする。
そして、焦燥感。
この人の面倒見なきゃ!俺が!
このとき二人は単なる知り合いから友達、そして親友に移行している段階で。
それがもう一段階進んで、いずれは恋人と称される仲になるには大して時間はかからなかった。
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