ブルーブルー
財布を落とした。
ナルトから誕生日に貰ったブルーの財布。
気分がブルーになる。
いや、シャレのようだがシャレではなく、本当にブルーな気分だ。
ポケットの中には小銭があるだけだし。
銀行でお金を下ろそうかと思ったがこの前、カードの暗証番号を三回間違えてロックが掛かったままだ。
ロックを解除しようにも銀行はもう閉店している。
そして明日から三連休。
勿論、銀行は開かない。
家にはインスタントコーヒーくらいしかない。
食料品が皆無だということが、これまた、ブルーな気分に拍車がかかる。
小銭で何か食料品でも買うか。
だけども人間というのはピンチになると予想外の行動に出てしまうらしい。
俺の手の中にはタバコが一つ。
小銭で買ってしまった。
馬鹿か俺、と思ったがもういい。
そう三連休はダイエットとってことでいいじゃん。
うん、そうしよう。
そうしようと、決意したわりに俺は諦め悪く台所の棚の中や引き出しを調べてみた。
すると・・・うふふふふふ。
バーボン発見。
未開封が2本も。
楽しい三連休になりそうだ。
「何してるんですか?」
三連休の最終日の夕方、任務から帰ってきたカカシさんが俺を見て呆れたように溜め息をついて言った。
「いや、ええとね、お金が無くて。無いから、その、ね。」
俺がしどろもどろに言い訳すると更に深い溜め息をつかれた。
「お金がないなら、俺の家に行けばよかったでしょう。合鍵渡してあるのに。」
合鍵・・・そういや忘れていた。
「あーあ、バーボン2本とも空じゃないですか。」
カカシさんは綺麗な眉を潜める。
「まあまあまあ。」
俺は少々酔っ払っていたので、少し大胆にカカシさんに抱きついた。
「カカシさんが帰ってきたからいいじゃないですか。」
「もう。」
お酒臭い、と言いながらカカシさんはギュッと抱きしめてくれた。
余談だが落とした財布はナルトが拾ってくれていて、ちょっと怒られた。
text top
top