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あつあま



ある冬の寒い日。
外では雪が降っている。
イルカ先生の帰りを待っていたら、イルカ先生がにこにこしながら帰ってきた。
「いいもの、買ってきましたよ〜」
とってもご機嫌。
「いいもの?」
イルカ先生の頭に積もった雪を払いながら俺はイルカ先生を出迎えた。
「とってもいいものでーす」
「はいはい」
手を握ると冷たくなっている。
この前、買ってあげた手袋、今日は忘れていったもんね〜。
まったく、もう。
「ほら、早く部屋に入りなさいよ」
イルカ先生の手を引くと靴を脱いだイルカ先生が、ぽふんと、俺の腕の中に納まった。
体中が冷たくなっている。
「お帰りなさい、イルカ先生」
「ただいま、カカシさん」
部屋の中はあったかい。
風呂もあったまっている。
イルカ先生の体も、すぐにあったまるだろう。
俺が作った愛情たっぷりのあったかい料理も待っているしね。



「はあ、気持ちいい〜」
風呂から出たイルカ先生の体は、ほかほかでいい匂いがする。
髪も体も俺を同じ石鹸、シャンプーを使っているから同じ匂いだ。
「んー、あったかい〜」
あったかいイルカ先生は俺の心をあっためてくれる。
抱きついているとイルカ先生が笑った。
「あったかいっていうより、熱くないですか?」
「いーえ、ちっとも」
イルカ先生となら、あったかいのも熱いのも全然平気。
むしろ、どんと来いって感じだ。
すりすりしているとイルカ先生が、くすぐったそうに首を竦めた。
「カカシさん、こそばゆいです」
「そう?」
もっと、すりすり。
くすぐったいイルカ先生は身を捩って逃げようとするけど、逃げられそうになると追ってしまうのが忍の性。
じゃなくて、イルカ先生だけになら、いつまでもこうしていたいんだよねえ。
イルカ先生にも伝わればいいのに、この気持ち。
このまま、じゃれあっていたかったけど、イルカ先生のお腹が、ぐーっと鳴った。



「あ・・・」と赤くなるイルカ先生。
「すみません、お腹減っていて」
恥ずかしそうにするイルカ先生、ほんと可愛い。
「ああ、ごめんね」
とりあえず、俺は体を離した。
・・・残念だ。
「ご飯はできていますよ〜、すぐに用意しますね〜」
「俺も手伝います」とイルカ先生も食卓に料理を運ぶのを手伝ってくれて、ご飯の用意はすぐできた。
「いただきます!」
手を合わせて、ご飯を食べ始まるイルカ先生。
イルカ先生は、すっごい美味しそうにご飯を食べる。
もぐもぐとご飯を食べる姿は見ていて微笑ましい、と思えるのは恋人だからか。
「あ、これ、美味しいです!」
満面笑顔で食欲旺盛。
本当に作り甲斐がある。
イルカ先生と付き合ってイルカ先生が俺の料理を食べてくれるようになって俺の料理の腕も格段に上がった。
上がりっぱなしだ。
もちろん、イルカ先生もご飯を作ってくれる。
作るのは、その日によって帰宅の早い遅いで違う。
イルカ先生のご飯も、とってもとっても美味しい。
至上最高といってもいいほどだ。
二人で食べるご飯はいつ、いかなるときでもメチャクチャ美味しい。
美味しさに加えて、愛は最高のスパイスだということだ。



食事が終わって、まったりゆったりタイム。
寝る前の、この時間が俺はとっても好きだ。
任務も仕事も忘れられて、二人だけの時間って感じで落ち着く。
穏やかな時間が過ぎていくのが、何より嬉しい。
「あ、そういえば」
イルカ先生の横に座って、べったりとくっ付いて腰に両腕を回していたのだが、ふと思い出した。
「イルカ先生、帰ってきたときに『いいもの』買ってきたって言ってましたよね」
いいものって何だろ?
今の今まで忘れていた。
イルカ先生がいれば、それだけで俺はいいから。
「あ、そうでした、忘れてました」
イルカ先生も忘れていたらしい。
「えーっとですね」
傍にあった通勤カバンの中から何やら取り出した。
「あった、これこれ」
紙袋から出したのは甘い匂いがするもの。
ココアだった。



「ココア?」
「そうです」
じゃーんとイルカ先生が俺に見せる。
「今日ですね、サクラたちに会って冬はココアが美味しいって言っていたから買ってみました」
「へえー」
サクラとはイルカ先生の元教え子で今は俺の部下の女の子だ。
「あったかい牛乳で作ると美味しいんだそうです、甘くするといいって」
「ふーん」
色々教えてもらいましたって嬉しそうに話すイルカ先生の目は輝いている。
イルカ先生って女の子に人気あるもんねえ。
教え子の女の子にも人気があって、教え子じゃない女の子ってか女の人にも人気がある。
・・・かなりジェラシー。
と、それは置いといて。
俺はイルカ先生の持っているココアの入っている袋を取り上げた。
「カカシさん?」
「作ってきますから、少し待っててね」
「いいですよ、自分で作りますから」
「いーのいーの」
作ればイルカ先生は喜んでくれるだろうし、俺もイルカ先生の喜ぶ顔が見たい。
イルカ先生を喜ばせるのが俺の幸せでもある。



手早く素早く牛乳をあっためてココアを作ってイルカ先生に持っていった。
砂糖も多めに入れて。
とっても熱くて、とっても甘い。
まるで俺たちみたいだなあ、と思っていたのでイルカ先生に言うのを忘れた。
「熱いから気をつけて」って。
持っていたココアに、すぐ口を付けたイルカ先生は「あちっ」とココアのカップから口を離して、ちろっと舌を出した。
火傷してしまったらしい。
「ごめん、熱かった?」
ココアのカップをイルカ先生の手からもらって、ふうふうと冷ましてみた。
熱めに作ったココアは冷めるのに少し時間がかかるようだ。
それより。
「イルカ先生、大丈夫?」
舌を出しているイルカ先生に顔を寄せて、ぺろっと舌を舐めてみた。
「なっ!カ、カカシさん!」
イルカ先生が非常に焦って、舌を引っ込めてしまう。
「何すんですか!」
「何って治療?」
一度、火傷をした舌を治療とか言って舐めてみたかったのもある。
「こんなんじゃ治りません」ってイルカ先生が言うから、ぐいっと顔を近づけて唇を合わそうとしたら、ぐいっと胸を押された。
「な、なにを・・・」
「治ってないなら治療続行?」
「だから、治療じゃないで・・・」
イルカ先生は最後まで言えなかった。
なぜなら俺がキスしてしまったから。



キスが終わったらココアは生温くなっていた。
「もっかい、あっためますか?」
ココアが温くなったのは俺の所為なので。
「いえ、それでいいです」
キスを終えて息も絶え絶えなイルカ先生が俺の腕の中で、ぐったりしている。
「熱いので、ちょうどいいです」
ココアのカップをイルカ先生に口に持っていくと、一口飲んだ。
「甘いです」
「そりゃあね」
俺も飲んでみたが甘くて甘くて甘かった。
「隠し味が俺の濃密な愛ですから」
「カカシさんの愛って」
イルカ先生が腕の中から俺を見上げる。
「熱くて甘いんですね」
「まあねえ」
俺の愛は熱々で甘々。
イルカ先生限定で。
それはいつまで変わらず永遠に。





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