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青色の贈り物




「あれ?」
朝にアイロンをかけていたイルカは、アイロンの不調に気が付いた。
「ぜんぜん、熱くならない?」
もしかして寿命かな〜、と思った。
何しろ、イルカの下忍の時の初任給で買ったものだ。
大事に大事に使っていたけど。
ついに壊れたらしい。
「そっか、もう疲れたんだねえ。」
寂しさを感じながら、イルカはアイロンを撫でた。




「ん?何それ、アスマ。」
上忍の控え室で待機するカカシは、同僚のアスマの持っている物に目を止めた。
薄い青色の紙で包装してあり、濃い青のリボンで飾り付けしてあった。
そんなに大きくないが、どうみても贈り物に見える。
そして、今時期のことを考えるとクリスマス用のプレゼントに思えた。
「ん?これか。まあ、ちょっとしたものだ。」
「ふーん。」
アスマの贈る相手に特に興味はなかったので、カカシはそのまま流した。
それより、今は自分のこと。
イルカにクリスマスは何を贈るか悩んでいた。




「ただーいま。」
その日、カカシが帰宅すると既にイルカは帰宅しており、朝にできなかったアイロンがけの最中であった。
「あ、お帰りなさーい。」
機嫌が良さそうに見える。
何でだろう?
不思議に思いイルカを見ると、使っているアイロンが新しいものになっていた。
可愛らしい青いものに。
「ああ、これですか?」
イルカが照れくさそうに言う。
「ちょっと、早いけどクリスマスプレゼントにって貰ったんです。」
コードレスで使いやすいんですよね〜とイルカは、ご機嫌だ。
テーブルの上には多分、アイロンを包んでいたであろう青っぽい包装紙とリボン。
それには見覚えがあった。
昼間、アスマが持っていたものと酷似している。
「もしかして、アスマから貰ったんですか?」
恐る恐る聞くとイルカはパアッと顔を輝かせる。
「よく分かりましたね。朝に会ったときにアイロンが壊れたって話したら、夕方にプレゼントにってくれて。」
アスマさんてば、気が早いって言うか、素早いですよね、と話すイルカはものすごく嬉しそうだ。
二人は意外に仲がいいから、多分アスマは、ちょっとした感じで贈ったのだろう。




もちろん、カカシもアイロンが壊れたというのは朝、イルカから聞いていた。
だから、次の休みにでも一緒に買いに行こうと思っていたのだ。
なのに。
アスマに先を越されるなんて・・・。
しかも、クリスマスプレゼント!
不覚。
思わず、ガクリと膝を突く。




「カカシさん?大丈夫ですか?疲れましたか、お風呂沸いていますよ。」
イルカの優しい言葉が身にしみる。
「お風呂あがったら、ご飯にしましょうね。」
もう、できているから温め直すだけなんですよ〜とイルカは労わるように言ってくる。
「はーい。」
とカカシは返事をして、とりあえず風呂に入った。
そして、湯船の中で考える。
イルカ先生へのプレゼント・・・。
何にしようかな〜。




考えるのも楽しいよね。
イルカの喜ぶ顔を思い浮かべるカカシであった。







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